会社の研修とか、上司から小難しい横文字言われるけど
大体これおさえておけばOK
- 概念:ロジカルシンキングとは
- 基本中の基本①:ロジックツリー
- 基本中の基本②:マトリクス図
- 基本中の基本③:ベン図
- 基本よりの中級①:PDCAサイクル
- 中級③:4P分析
- 中級④:SWOT分析
- 中級⑤:PPM分析
概念:ロジカルシンキングとは
実際Googleで「ロジカルシンキング」と調べるとこんな感じ。
みなさんロジカルシンキングってそもそも何?
と疑問に思っている感じです。
調べると、ロジカルシンキングの重要な構成要素は以下の6つだそうです。
「ロジカルシンキングとは?」で検索したTOPのサイトより引用です。
- 主張と根拠に筋道が通っている
- バイアスにとらわれていない
- 合理的である
- 物事を適切に分解できる
- 因果関係を正しく把握できる
- 言葉や数字を適切に扱える
▼参考記事
正直よくわからん・・・
概念的なことは、言葉にするとわかりづらいけど
和訳すると「論理的思考」だし、物事を論理的に考えていくことだと思う。
正直、仕事で実際に使うのなんて5~6個くらいおさえておけばOKだと感じます。
僕がこの10年でよく使ってきたものを主に紹介します。
基本中の基本①:ロジックツリー
ロジカルシンキングにおいてまずおさえておくべきがロジックツリーだと思います。
目標やテーマに対して、「なぜ?」「どうやって?」と考えていきます。
上図の例でいうと
テーマ:売上増(売上を上げたい)
そのためには、「値上げ」または「客数増(お客さんを増やす)」
さらにそのためには、「商品A」または「商品B」を値上げする
「広告」をうつ、または「呼び込み」を頑張る、と言った感じです。
ロジックツリーの下層から上層に向かってが行動になります。
つまり、売上を上げるには、
- 広告をうてば、お客さんが増えて、売上が上がるはず
- 商品Aを値上げれば、売上が上がるはず
といった感じで、1つのテーマを論理的に落とし込むことができます。
基本中の基本②:マトリクス図
縦軸と横軸で項目を配置して整理するのがマトリクス図。
上図のように2つの項目に対して、4象限で整理するやり方が一般的というか基本になると思います。
- 身長が高い人、低い人
- 体重が重い人、軽い人
のパターンを考える場合、
- 体重が重く、身長が低い
- 体重が重く、身長が高い
- 体重が軽く、身長が低い
- 体重が軽く、身長が高い
といったようにこの4パターンに分かれることが整理できます。
あらゆる場面で頭の整理に使うのでおさえておくべきです。
基本中の基本③:ベン図
ベン図は、複数の項目を円で表現し、その関係性を整理する方法です。
上図は「犬が好きな人」「猫が好きな人」の関係性を示していますが
当然ながら「犬も猫も好きな人」もいますよね。
このように、複数の項目に対して被る場所や関係を示すことができます。
ビジネスにおいて例えると
- 購入頻度が高い人
- 購入金額が高い人
これらの関係の中で当然、「購入頻度も金額も高い人」は存在するわけです。
売上UPの広告等を打つ場合に、
「購入頻度も金額も高い人」には広告を打つ必要がありません。
「購入頻度が高いけど、金額がそんな買わない人」に購入金額を上げてもらいたい
「一回でまとまった額を購入する人」に購入頻度を上げてもらいたい
こんな人たちに本来は宣伝したいわけです。
こういったことを整理するときにベン図を使って整理できます。
基本よりの中級①:PDCAサイクル
一時よく聞いた気がするPDCAサイクル。
- Plan(計画)
- Do(行動)
- Check(評価)
- Action(改善)
これらの頭文字を取ってPDCA。
それをサイクルで行っていくことで継続的な改善やアクションを促していくものです。
企業の売上を例にします
- P:売上計画100万円、そのために広告を10万円打つ
- D:店舗半径10キロの新聞折り込み(クーポン付き)
- C:売上実績90万・・・10万円届かず
- A:クーポン利用が少なかったからクーポン利用の目標を立てる
ポイントはDo(行動)とAction(改善)の違い!
行動も改善もどちらも「実行」の意味合いになりますが、
- 計画したことを実行する行動のDo
- 振り返って対策を打つ(改善)行動のAction
は大きく意味が違います。
改善は今よりも良い状態にすることなので、たとえ良い結果でもサイクルが途切れないようにしていくことが大事です。
中級②:3C分析
3C分析は
- Customer(顧客)
- Company(自社)
- Competitor(競合)
のそれぞれ頭文字を取って3C分析と言います。
分析方法もそのままで、顧客、自社、競合の立ち位置を把握するためのフレームワークです。
徹底的に「事実」を集めて分析します。
「Customer:顧客」
- お客さんのニーズって何なのか?
- そもそもお客さんはどんな層なのか?(男性が中心?女性が中心?など)
「Company:自社」
- 社員数はどのくらい?
- 資本金はいくら?
「Competitor:競合」
- 競合各社の市場シェアはどのくらい?
- 今後競合になりえる企業は?
- 想定される今後の動向は?
中級③:4P分析
4P分析は
- Product(製品)
- Price(価格)
- Promotion(プロモーション)
- Place(流通)
の頭文字を取って4P分析と言います。
主に、製品が思うように売れないときなどの課題を明確にするために使えれるフレームワークです。
これら4つの切り口で製品の状況を分析し戦略を見出していきます。
4P分析を使った代表的な成功事例:スターバックス
みんな大好きスタバの「サードプレイス」という概念を知っていますか?
スタバは、コーヒーショップとして有名ですが、ただコーヒーを売るのではなく、
自宅、職場に続く第三の場所「サードプレイス」を提供する
というのを価値として定義しています。
数あるコーヒーショップと味や豆のランク等で勝負するのではなく、スタバは「コーヒーをキッカケとした場所を提供する」という概念で運営をしています。
「コーヒーをキッカケとした場所を提供する」という概念を持っているから、長居してもスタバは何も言わないんですよね。
(従業員のみなさんも明確なコンセプトがあるから自信を持って案内できる)
中級④:SWOT分析
フレームワークを使うようになってくると、そこそこ使うかなと思うのであSWOT分析。
- Strength(強み)
- Weekness(弱み)
- Opportunity(機会)
- Threat(脅威)
これらの頭文字を取ってSWOT分析と言います。
SWOT分析は、縦軸が「外部環境」横軸が「内部環境」となっており、
として分析を行います。
- 強み:プラスとなる自分たちの性質
- 弱み:マイナス、障害となりえる自分たちの性質
- 機会:プラスとなる外部の性質
- 脅威:マイナス、障害となる外部の性質
これらをマトリクスで掛け合わせて分析を行います。
- 機会×強み:自分たちの強みを成長機会活かす戦略を考える
- 機会×弱み:機会を活かすために自分たちの弱みを補う戦略を考える
- 脅威×強み:自分たちの強みを活かして脅威を乗り越える戦略を考える
- 脅威×弱み:自分たちの弱みを踏まえて脅威からの影響を抑える戦略を考える
中級⑤:PPM分析
PPM分析は、自社のサービス等を「市場成長率」「市場占有率」の2軸で分析し
- 花形
- 金のなる木
- 問題児
- 負け犬
という4つに分類していくフレームワークです。
それぞれの意味は、
- 花形:市場成長率、占有率共に高く自社の稼ぎ頭となる分類
- 金のなる木:市場成長率が低く、占有率が高い分類なので新規参入も少なく自社のポジションが安定している分類
- 問題児:市場成長率が高くライバルが多い分類で、自社のポジションもイマイチ。頑張れば花が咲くかもしれないため投資等にお金がかかる。
- 負け犬:市場成長率も占有率も低く、利益が出ない状態。いわゆる撤退候補。
このように自社のサービスや製品がどのポジションにいて、今後どう成長していくか、と見極めるための分析です。
Product Portfolio Management(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)」の略称です。
ポートフォリオとは資産構成の言葉でよく使われています。
自社のサービス、製品にどう投資していくか、を判断する上で重要な分析方法です。